カルテとレントゲン等の保管義務がありますのでそのまま譲り受けることは法的に不可能です
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日付、時間:Wed Feb 17 21:05:15 Japan 1999    アクセスポイント:207.46.71.11
氏名: 如月由唯    調布市: 東京   研究員: その他   年 齢: 24歳     
   性別: female  

質問:
 はじめまして。リンクをたどってこのウェブを見つけてやってきました。 いろいろと専門的なことも交えて書かれているので大変勉強になりました。 
ところで、去年、ある理由により歯科医を変えました。別に嫌だったわけではなくて、 通う距離が遠いので、健康保険の費用を気にしつつ思い切ってかえる事にしたのです。 ですが、心配なのは、新しいところにいった場合、私の過去のメンテナンスや修理の記録が すべて先方ではわからないということです。勿論、プロですからご覧になればある程度のことは おわかりかと思うのですが、経過や細かい治療について、いつ頃どういった経過を辿ってどう やったのか等はやはりわかりにくいのではないでしょうか。 そこで、前の通院先(個人開業医さん) に記録(カルテ?やレントゲン写真)などの保守移管、またはコピーなどをすべてもらい(FAXでも?) 新しい通院先に出したいと思うのですが、いかがでしょうか? そういったことは可能でしょうか。
また、そういったケースはあまり無いですとか、あまりお勧めできないなどのご意見がございましたら 戴ければと思います。仮に拒否された場合、法律的にカルテを渡すことが禁じられているですとか があれば参考になると思います。コピーなどの場合費用を払えば良いのか、またそれはどのくらいの ものなのかなども気になります。できれば、カルテごと移管して欲しいのですが・・・。

ご意見・ご感想:
(感想) なかなか忙しそうな歯医者さんに順番待ちの時にきくのは 悪いような飢餓していた質問が沢山解決できて、非常に有意義でした。

メールアドレス: yui@asaka.ne.jp   ホームページURL: http://www2.NERV.co.jp/~yui/

情 報 開 示
カルテとレントゲン等の保管義務がありますので
そのまま譲り受けることは法的に不可能です
回答  レントゲンの保管義務は、撮影した医院にありますので一時的にお借りする以外は不可能だと 思います。カルテの写しは請求すれば可能ですがとても嫌がられるでしょうね。
といいますのが、あらかじめ使用目的をはっきりと言わないで請求すると、「裁判にする積もりか?」 と身構えてしまうからです。その一瞬態度が硬化しますし、心臓が止まる程のショックを受けますので もしカルテの写し等を請求される場合には、「転居しますので・・・」とかの理由を添えて穏やかな 口調で話を切り出すよう心がけて下さい。
 費用についてですが、これには何らの基準もありません。歯科医師側からみると精神的な負担 も含めて、想像以上に苦痛な作業になると思います。目的が本当に治療内容の確認であれば 簡単な治療歴をメモしていただくのが良策かと存じます。レントゲン・カルテごとの移管は法的にも 不可能なのでそれはあらかじめご了承下さい。

 転移先の医院での対応ですが、これまた、いきなり過去の診療記録などを提出されると思わず 身構えてしまうと思いますよ。過去の治療歴など一切お構いなしに治療する医院が多いはずです。 過去の治療歴をしつこく聞いてくれる先生だったら○。最初はあくまでも口頭で説明した方が 無難です。話が込み入ってくればその書類などを提出するくらいの方がスムーズに事が運ぶ ような気がします。

 情報開示が騒がれているご時世ですから、将来はもっとオンライン化が進んで個人の 治療歴がオープンになるでしょうが、特に個人の開業医レベルではそれに全く対応できて いないのが現状ですのでご了承願います。

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