日付、時間：Wed Apr 5 22:49:01 Japan 2000 　　 氏名： 前田　　　
所在都道府県：長野　　 職　業：自由業 　 年　齢：23歳　　　 　 性別：　male　　

質問：
　先生、はじめまして。質問させていただきたいのですが、１ヶ月ほど前から下唇に デキモノのようなものができ、それが潰れてはまた膨れ、ということをくり返していました。
痛みはありません。潰れるときはなにか液のようなものが出ました。　そこで昨日、歯医者に 行ったのですが、そこの先生がおっしゃるには、

1. 歯で唇を噛んで傷になりそこが感染しているのでは？（噛んだような記憶もあります）
2. 唇の中を通る”唾液せん”？という小さな管があって、それが破れてしまってふくれる、”粘 液のうほう”の可能性もある　、との診断でした。

ご意見・ご感想：
大変、分かりやすく勉強になります。

　おそらく“粘液嚢胞（のうほう）”でしょうね。
“エグりとらなければならない”というと何か怖いイメージがありますが、“麻酔をして取ればしまい” という表現も当てはまります。

　粘液嚢胞は有りそうで結構珍しい症例のようで、大学の医局時代には毎月のように遭遇してい ましたが、いざ開業してみると20年間に１回（癌が３回）しか遭遇していません。下手にとれば再発 もあるように認識していますが、心得のある方なら再発もないし、仮に再発しても悪性の癌腫などと 違って“もう一度やり直せば終い”みたいな印象です。

　術後の痛みは勿論ありますが、他の歯科同程度…もしくは抜歯よりは数段楽程度の痛みのはず です。あまり深く考えないで、“うっと惜しいイボを切って取る”程度の心構えで十分だと思います。