7番は場所的にも治療しずらく、また根管の形態も複雑怪奇。

歯根膜炎

日付、時間:2004年9月7日 23:45  氏名:   ねこ   
所在都道府県:  福島  職 業:  会社員  年 齢: 32歳      性別:   male  

歯根膜炎 質問:
 以前、いろいろ質問しましたねこです。左上5.6.番の根根治療、左上6番上顎のう胞摘出 歯根端切除をし、それから、7番が歯髄炎といわれ歯髄をぬいたら、今度は物もろくにかめ ない歯になり、抜くしかないといわれたものです。
 腫れたり大変でした。今もまともではありませんが、あのあと、おもいきって新潟歯科大 をやめ、日本歯科大へいきました。結論からいいますと、日本歯科大の保存科の先生は、口 腔外科の先生がたのんでも前の先生がその道のプロだからとびびってやりたがらないといわ れ、あきらめかけてましたが、1人俺がみるからといってくれる先生が現れ、腫れたりもし ましたが、5番のずんずんの痛みの原因を見つけてくれました。レントゲンを前からと後か ら2枚とった所、取りきれてない歯髄を見つけてくれ、おかげで、大分楽になりました。こ わい先生ですが、なかなかです。ずんずんに届いた時思わず涙が浮かびました。楽になると いいけど、まだ、わからないからといわれました。
 このまま治ればと思いますが、左7番は以前響きます。根管はきれいだし、うみもたまっ た形跡もないし、痛いはずがないといいます。しかし、根管洗浄や、根充の時は激痛です。 特に強い薬であらわれた時は顔半分いたくて後日薬をいれかえましたこの7番は何が悪くて 痛むんですか?
歯根膜炎と新大ではいってましたが、歯根膜炎とは治るものですか?
ちなみに、日大口腔外科では、新大からもらった最初のレントゲンみるかぎり、6.7番は のこせる歯ではない。家ならぬいてのう胞とったねといってます。5番は、歯髄の治療し てと。でも、5番が大分楽なので、後は7番です。よろしくアドバイスお願いします。

回答
 歯根膜炎というのは、どちらかといえば社会保険規則によって定められた保険請求用の 病名です。歯と周囲の歯槽骨をつなぐ線維である歯根膜が炎症を起こしているという意味 です。神経の死んだ歯を(生きていても同じですが…)たたくと痛いとかかみ合わせると 痛んだりするのは、この歯根膜が炎症を起こしているからです。だけど、何故この歯根膜 が炎症を起こしているのかが本当の原因です。

 かみ合わせが高く、常にその歯がカチカチ当たっている場合などは、外傷性の歯根膜炎 を起こします。この場合も病名としては歯根膜炎で正しいのかも知れませんが、原因は 過剰咬合ということになります。激しく打撲したあとに痛む歯も、歯根膜炎を起こしてい ることもありますが、原因はやはり打撲…つまり外傷性の歯根膜炎ということになります。
 今の7番も噛むと痛むというような症状があると思いますので歯根膜炎であることは 間違いないでしょう。但し何故歯根膜炎を起こしているかというと、根管治療に何らかの 原因があって周囲組織の一つである歯根膜が炎症を起こしているということになります。 結局のところ、5番に取りきれていない歯髄があったように7番にも何らかの理由によ って取りきれていない歯髄があるのだと思います。7番は場所的にも治療しずらく、ま た根管の形態も複雑怪奇なことが多く、現代歯科医療レベルでは必ずしも取りきれるも のばかりではないという現実を理解する必要があるかもしれません。