問題は、根管の清掃と閉鎖の完成度。
根尖病巣が有ると確信

日付、時間:2003年2月11日 1:22 氏名:  T.M.   
所在都道府県:  京都  職 業:  会社員  年 齢: 28歳      性別:  male

根尖病巣 質問:
初めまして。
昨日、右奥下側第2大臼歯7番に漏孔が出来たため、根尖病巣が有ると確信して歯科口腔 外科の有る歯医者へ行って参りました。レントゲンで取ったら、歯茎と歯の間、全てに膿 がクッキリと溜まって居るのが判りました。この歯は、3年前に酷い虫歯の治療で神経を 抜き歯の根っこに金属をねじ込んで補強をして上から金歯を被せた物です。

 歯科医の先生が言うには、膿の袋が歯の下の方でもう少し小さければ治療で治せるが、 ここまで大きくなったらもう歯はダメだから抜歯しか無いと簡単に言われました。その後は、 インプラントかブリッジの選択を考えて下さいと言われてその歯については終了です。
 次に行くと、確実に抜歯されます。しかし、歯石なども取り除いて貰いたいので通院は続 けた方が良いとも思っております。<歯石が溜まっていて、他の歯茎の状態も余り良くない からです。

根尖病巣の大きさに関わらず、治療で治せると書いているのを拝見 しましたが、ここは、転院した方がベストなのでしょうか?
それとも、余りにも肥大している根尖病巣は抜歯しかないのでしょうか?
余りにも簡単に、'抜歯'と言われたので少し不審に思い質問させて頂きました。 以上、宜しくお願いします。

回答
 今回の原因は、ねじ込んだ部分の金属が歯に穴を開けてしまったか、根管治療不備による 根尖病巣だと思います。歯石は直接関与していないとは思いますが、全体的にも除去しておく 必要があります。

 穴が開いているとするならば、穴の閉鎖すれば回復の可能性もあります。しかし閉鎖が 不完全だと回復しませんのでその部分を含めた部分抜歯を選択する 可能性もあります。
 おそらく原因はご推察通り根管治療不備に伴う根尖病巣ですが、考え方は全く同じです。 つまり、根管内に貯留した汚れを完全に取り除き、閉鎖(根管充填)が完全であれば、根尖 病巣の大きさに関係なく治癒する可能性があります。問題は、その清掃と閉鎖の完成度です が、一般にその完成度が低いために経過が悪く、あきらめも早いと考えられます。  つまり、小さな根尖病巣でも滅多に治らないのに、大きなものが治るはずがないと。完成度 の高い歯科医からみると、納得ができる治療ができさえすれば大きさに関係なく治るという 考え方になります。

 抜いた方が良いと判断する先生の技術では、おそらく治らないので本当に抜いた方が楽なん でしょうね。根管治療で確実に治るという保証はありませんが、根管治療で治してみようと いう先生を見つけるべきだと思いますよ。


返信:
2003年2月11日の深夜に質問させていただいた者です。明け方にもかかわらず、ご回答有り難 うございましまし。次の治療で、今の歯科医に根管治療をお願いしてみて無理でしたら転院し てみようと思います。

 インプラントは、高価ですし一番奥歯なので・・・ブリッジだと第1大臼歯6番と第2小臼 歯5番の2本を使用した形になると思います。1本だけだと、強度不足だそうです。そうする と、正常な歯に負担を掛けることにもなりますので何とか避けたい所です。
 やはり、簡単に天然歯を諦めるのは嫌ですので。もしかしたら、姫路までお世話になりに行く ことがあるかもしれませんのでその時は宜しくお願いします。
以上、有り難うございました。


返信:2003年2月18日 1:41
2月11日に質問をさせて頂いた物です。
 その後、抜歯を進められた歯医者には、近づかずに歯医者を転院しました。先生と同じ日本 歯周病学会会員の先生を京都で見つけそこに相談した結果、なぜ、このレベルで即抜歯なのか 理解できないと言われて無事に治療をほどこして頂けました。少なくとも、被せ物をはずして 歯根を見ないことには根管が割れているかどうかもチェックできないと。根管が割れていると きは抜歯とは言われましたが。。それは、どうしようもないので納得しました。

 今は、1回目の治療(根管内の清掃)が終わり消毒用の薬を詰めて上から蓋をしています。 根管から取り出した物は、悪臭が。。(^^;
それで、1週間分の薬を渡されて1週間後に2度目の治療となりました。
 但し、歯の噛み合わせが悪いのでそれによって歯根にストレスがかかり病巣になった可能性 もあるとのことで噛み合わせを悪くしていた数年前の金歯を少し削って頂きました。こういう 場合も考えられるのですね。
以上、経過報告でした。

回答:
 “かみ合わせで根尖病巣”はちょっと考えられませんが、いずれにしても、根管治療を受ける ことができたということで、少し光明がみえてきましたね。