親知らずを抜くのに7番の抜髄が必要ということはありません。
親知らず抜歯の準備

日付、時間:2002年11月5日 23:11     氏名:   むらみの   
所在都道府県: 大阪   職 業: 会社員   年 齢: 31歳      性別: male  

質問:
 左7下と、左8下の間がよく腫れるので、歯医者に行った所、「親不知があるので食べかすがた まりやすく、炎症が起こり易い」と言われ、「炎症の治療後抜歯」ということになりました。その 後、炎症もおさまり、抜歯の準備として、左7下の神経をとらないと抜歯ができない。また、左7 下は目視はできないが、レントゲンを見るとおそらく左7と左8の間のところが虫歯だろう。とい うことで、左7下の神経を取るために亜ヒ酸を3回ほど入れられました。3回目でようやく神経の 上のほうが死んだみたいで。今度はもっと奥の神経を殺すといわれ今度はホルムアルデヒドを入れ られました。これが凄く痛くて、そこでホルムを入れられたのは先週の木曜日だったのですが、土 曜日に痛いときは、完全週休2日制の歯科であったため、他の歯科で薬を取ってもらいました。
 その週あけの今日に元の歯医者でそのことと、ここのHPで亜ヒサンの恐ろしさを知り。その旨 の不満を告げると、「神経を殺すのに亜ヒサンを使うのは、ここではよく使う。麻酔は奥歯の神経 を取るのには、まったく効かない(ほとんどの人が失禁する。)」といわれました。
本当にそうなのでしょうか?
 また、ここの休日の対応に疑問が出たので、とりあえず左7下の虫歯の治療のみを任せることに したのですが、(親不知の抜歯は避ける)左7下を削って虫歯をなくして、親不知にとっての妨害 をなくせば、親不知は抜かずにすむなんとことはないのでしょうか?
下の親不知は上と違って抜歯が非常に大変だとよく聞きます。が、一方で若いうちに抜くほうがい いとも聞きます。どうなのでしょうか?

回答
 まぁとんでもない話ですねぇ。
消炎のあと、親知らずは抜かなくてはいけないということを除いて全てがデタラメなように感じます。 勿論、親知らずの抜歯の有無に関わらず、虫歯の進行が著しく抜歯前に7番の抜髄を行うケースはあ りますが、親知らずを抜くのに7番の抜髄が必要ということはありません。その抜髄を 亜ヒ酸で行うことにも大きな問題があります。確かに炎症が激しく麻酔が 効かない場合もありますが、例えば私の医院ではここ2年ほどは一度も使っていません。「麻酔は奥 歯の神経を取るのには、まったく効かない」は勝手な言い分に聞こえます。
 お伺いした経緯からはまともな抜髄や根管治療に大きな不安が残ります。即刻転院をお勧めいたし ますが、これにはちょっとした注意が必要です。根管治療の全国平均の治癒率が50〜60%であることと、 程度にもよりますが、親知らずを抜けない歯医者が90%もいるという事実です。しかも、ホルムアルデ ヒドはともかく亜ヒ酸が残留したままで何日も経過すると再生不能の骨髄炎症に発展する危険性がある ことです。亜ヒ酸残留の有無は分かりませんが、早めに通常の抜髄処置を完結したにこしたことはあり ません。抜歯ができて、抜髄にある程度信頼がおけるところとなると、大学病院が無難な選択でしょう か。

 下の親知らずは上に比べて数段難しいのは確かですが、ホームページの随所で申し上げている通り、 なるべく早めに抜いておく必要があります。最も、(抜髄する程ではないにしろ)すでに手前の歯が 虫歯になって抜髄してしまったとのことですが、そんなことにならないようもっと早めに抜いておく べき歯だったといえます。


返信:2002年11月6日 1:40
早速の返信ありがとうございます。
やはり、でたらめですか・・
今日、残っていると思われる神経を器具で取ってもらったのですが、まだ、痛いので消毒薬を入れ て様子をみてもらっています。もしも、神経が取れきれなかったら、今度はホルマリンを入れると いっているのですが、大丈夫でしょうか?
一通り、治療が終わってから、できるだけはやく転院したいのですが、
@神経が完全に取れるまで(最悪、ホルマリンを入れる)。
A虫歯といわれているところの治療まで(左7下をかなり削るらしい)。
どちらにしたらいいでしょうか?
とりあえず、親不知の前に、左7下の治療を早く終えたいです。

回答:
 私の治療だと抜髄から根管充填までが1日でこの方法を推奨していますが、一般的な手法ではあり ません。それでも的確な治療をされる先生であれば、少なくとも抜髄は1日で全て除去します。この 神経を何日もかけてとること自体が治療の的確性を疑ってしまいます。一体何日かけて、それでいて どの程度完璧に取り去るのか不安要素一杯です。
 何処まで治療して転院するかより、1日くらいで的確に神経をとってくれる歯科医を早く探すべき です。下手に治療が進んでしまってら、もう一度やり直す手間が増えるだけという懸念が非常に高い と思います。

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