下顎7番欠損はそのまま放置。
下顎7番の欠損

日付、時間:2002年10月15日 16:43     氏名:   S.T   
所在都道府県: 東京   職 業: 会社員   年 齢: 24歳      性別: male  

質問:
 はじめまして。抜歯した後の処置をどうしようか悩んでいます。
最近歯が痛くなり歯科医師に診てもらいました。以前にも痛くなり診てもらったのですが、歯根 にヒビがはいっているとのこと。場所は右下一番奥の歯です。手の施しようがないので、放って おくか、上親知らずを移植するか、ブリッジを施すかと言われました。まだ使えると思ったので そのまま放置しておきました。
 しかし、最近再度レントゲンを取ってみると骨折したレントゲンのように完全に折れてずれて いました。抜歯はもう逃れられないと覚悟しています。しかし、その後の処置としてどうすれば よいか悩んでいます。移植は保険が利かない上にもって5年くらい、ブリッジは隣接する歯を削 らなくてはならない。周りの知人に話を聞くと、抜歯したまま放置している人が結構いました。 抜歯したまま放置しておいて、人体に影響はないのでしょうか?
ないのでしたら放置しておいてお金がたまったらインプラントでもしようかなと思うのですが。 抜歯したまま放置しておくことを先生はどう思われるかお教えください。 ちなみに完全に折れている根は片方でした。

ベストな答えが出せずにいます。お力添えをお願いいたします。

回答
 ちょっと文章にするには面倒ですが、周囲の条件によります。
歯根破折が奥側の根っこであれば、その根っこだけ抜いて手前の根っこで 小さなクラウンを作ります(抜歯した部分はそのまま放置)。全部を抜いた場合も同じく、何も しないでそのまま放置が第一選択です。その場合も、手前の二本(5番と6番)がすでに抜髄済み でクラウンが被さっているようだと延長ブリッジにします。

   手前の根っこが破折した場合も同じくヘミセクションして、手前の6番が抜髄済みならブリッジ。 手前が何もない健全歯なら…これが一番困るケースであると伴に今回の質問ケースだと思いますが… 苦し紛れに、小さなクラウンを作って上の歯が落ちてこないようにするか、多少の破折リスクを覚悟 して、隙間を塞ぐべき大き目のクラウンを作ります。この選択にも、残った根っこの条件が影響す ることは言うまでもありません。

 “抜歯したまま放置しておいて、人体に影響はないのでしょうか?”と改めて聞かれると回答に 困ります。対合する上顎の歯が挺出しますし、目に見えた障害は報告されていませんがわずかな 影響はあると思います。しかし、比べるべきは、目に見えない障害よりも、明らかに実害を及ぼす であろう手前の歯の犠牲です。

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