基本は完璧な根管治療。
閉鎖した根管

日付、時間:2002年10月15日 15:04     氏名:     
所在都道府県: 埼玉   職 業: 主婦   年 齢: 50歳      性別: female  

質問:
 初めて質問します。よろしくお願いします。
 右、上、第2臼歯で3根のうち1根抜歯しました。この根は根尖に病巣があり、硬い充填材が 入っているため清掃できずこの根が痛みの原因ということで抜歯しました(今、抜歯後穴がふさ がるのを待っている状態です)。残りの1根は清掃可能で、もう1根は根の先の方が閉鎖されて います。この2根とも病巣は見当たらないとの事でした。
 しかし、20日程経ちますが、残った歯の部分を叩くと少しひびき痛みます。また噛んだ場合 も同様に痛みがあります(この症状は抜歯後よりは少しやわらいではいます)。この2根は9月 の始め頃一応根充しました。自分ではこの閉鎖されている根の所が痛む症状の原因だと思います が、担当の先生は「痛むはずはない」とおしゃっています(歯茎は腫れていません)。
 閉鎖されている根の根管形成(清掃)がうまくいっていないのでしょうか?
 もっと徹底的に清掃してもらえばよいのでしょうか?
 何故、穿孔していても歯を叩くと痛みがあるのでしょうか?
歯は抜きたくないので何とか治って欲しいと思っています。お忙しいところ申し訳ありませんが 宜しくお願いいたします。

回答
 穿孔とは、神経の通っていた管(根管)以外のところに穴が開いてしまった状態を意味します。 根管・穿孔に限らず、生体組織(この場合はの周囲骨)付近に空洞があれば血液を始めとした体液 が貯留して腐ってしまいますので炎症の原因になります。ちょっと質問の趣旨が違っていませんか。

 さてさて、本当に根管が完全に閉鎖されているとするならば、汚物の貯留がないわけですから 根尖病巣を作ることはありません。反対に、根尖病巣が認められず根管が完全に閉鎖されている ようであれば無理な根管治療は不要です。それを無理して行えば、それこそ余分な所に穴を開けて しまって(穿孔)経過を悪くしてしまいます。
 ヘミセクション後ということですので、もうしばらくは経過をみた方が良さそうです。あまり あせってあれこれ余分なことをするとかえって状況の悪化を招いてしまいます。元来根尖病巣の ないしっかりした根管治療であれば、再度の根管治療はできないのが普通です。根尖病巣のある 根管は、必ず腐っていますので再度の根管治療が容易です。従って、根管治療を行った根っここそ が疑いの最右翼だとにらみます。もうしばらく経過をみた上で、その根管を治療しなおしてみては いかがでしょうか。

 

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