抜歯窩治癒不全というのは、ドライソケットのことです。
抜歯後痛みが持続

日付、時間:Tue Apr 17 9:28:24 Japan 2001    氏名: S.K.   
所在都道府県:東京   職 業:主婦   年 齢:30歳      性別: female  

質問:
2001/3/27および 2001/4/11に質問させていただいた者です。 11日にはすぐにご返答いただき、本当に有り難うございました。お忙しい中、たびたび申し訳ござ いませんが、その後の「経過ご報告」と「再質問」をさせてください。
 河田先生にアドバイスいただき、担当歯科医に抜歯穴前後歯の歯髄炎と上顎洞炎の可能性を 聞き、前後の歯を試験的に削って調べたところ、虫歯治療を以前にしてあった後ろの歯は削られ て「しみた」ので、まだ神経が生きており、歯髄壊死には至っておらず、(手前の歯は健康というこ とでチェックされませんでした)、上顎洞にも、レントゲンで見る限り少し影があるがこれくらいでは 特に問題ないとのことでした。
 そこで、12日、もう一度抜歯窩を調べたところ、まだ出血しており、これが原因との診断が下り、 即「再ソウハ」されました。 麻酔が効いていたので、こちらのHPで紹介されているような痛みは 全く無かったのですが、麻酔のきれた後は、ずんずんと傷の痛みが続きました。
 担当医に、「抜歯後の痛みはドライソケットと聞いたことがあり、抗生物質軟膏の注入が効くらし いのですが・・」と尋ねたところ、私の場合は「抜歯窩治癒不全であって、ドライソケットとは違う 。だから抗生物質軟膏は必要ない」と言われてしまい、さらに、担当医は「私が抜歯した後、こ んなに患者さんの痛みが続いた経験がないので、私も困ってます」とも言い、「再ソウハ」後も消毒 のみで、現在も痛みを抱えながら、ロキソニンを飲む毎日です。ロキソニンも効きにくくなっており、 何錠も飲んでおり、また現在妊娠も希望しているので体への負担を申し出ると、「この薬はリウマチ の人はいっつも飲んでるし一日八十万人の人間が飲んでる薬だから心配ない」と言われ、「毎日診 察しても変わらないからしばらく来なくてもいい、痛くなったら来ればいい」とロキソニンをたっぷり渡 されて見放されてしまいました。
 現在の症状は、再ソウハの傷の痛みは癒えたのですが、いまだ再ソウハ前と同じく抜歯窩周辺に 痛みがあります。なんとなく血の味もします。耳にくる痛みは消えました。しかし、抜歯前の痛みほど はげしくはありません。もちろん、各先生の治療法があるのは存じておりますが、こちらのHPで見る 限り、抜歯窩の炎症は抗生物質軟膏の注入で癒されるケースが非常に多いのに、その治療をしてい ただけないのが歯がゆくて、抜歯後一ヶ月も痛みを抱えながらロキソニンで誤魔化しているのにも耐 えられなくなってまいりました。一年程前に前に水平に埋まっていた親知らずを二本大学病院で抜い たときは、こんな痛みはありませんでした。
 やはり、転院をしたほうがよろしいのでしょうか。自然治癒するのでしょうか。 河田先生のご提言ど おり耳鼻科にかかろうかとも考えましたが、現在医者がこわくて、たらいまわしにされるのが嫌で躊躇 しております。以前も、あちこち歯医者を転々とし、「歯医者難民」となっていた時期があったので、今 度はなるべく担当先生を信頼して、長くお世話になろうと決めていたのですが、さすがに疲れてしまい ました。もっと早く、河田先生のHPを拝見していれば、抜かずに済んだかも知れない歯のようでした ので、後悔もしています。
河田先生のお返事を待って、転院を考えたく思いますので、本当にたびたび申し訳ございませんがア ドバイスをよろしくお願い申し上げます。

ご意見・ご感想:
何度も申し訳ございません。もっと早く河田先生のHPを見ていれば・・と後悔の 日々です。しかし、これを教訓に今後自分の歯にもっと注意し、また知人にも先生のHPを紹介して歯 の健康を訴えていきたいと思います。これからもどうかよろしくお願い申し上げます。

回答  抜歯窩治癒不全というのは、抜歯した歯の残骸が残っているか(多分該当しないと思います)、 ドライソケットのことです。ドライソケットに備えて抗生物質軟膏注入が 望ましいとは思いますが、(痛い思いをして)再掻爬すれば同様の結果が得られるはずですので 軟膏注入は必須とはいえません。“血の味”はなんとなく気がかりですが、そこまでして治癒しない 抜歯窩はないという信念からどうしても原因が他にあるように思います。

 “手前の歯は健全”と“後ろの歯は歯髄炎に至っておらず”という部分にひっかかりがあります。 削った量にもよりますが、削って痛いのは神経が生きている証拠ではなく歯髄炎もしくは歯髄 壊死に陥っている可能性を感じます。
 転院云々よりも耳鼻科で上顎洞炎の有無を診断していただくことは有効と考えます。単純に炎症 が上顎洞にあるかどうかと原因が上顎洞に存在するかどうかの診断ですので“たらいまわし”には ならないと思います。上顎洞に原因があれば当然そちらを優先すべきですし、なければ周辺の歯を もっと疑いの目で診るための目安という考え方です。転院はそこから先の話です。

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