双方の欠点を知った上で選択し、正しい方向に進歩して欲しいと願っております。
歯の漂白

日付、時間:Tue Jan 23 16:46:01 Japan 2001    氏名: 池田 宏志   
所在都道府県:福岡   職 業:歯科医   年 齢:35歳      性別: male  

質問:
 歯の漂白に使われる過酸化水素や過酸化尿素は、活性酸素(フリーラジカル)の 酸化作用により漂白されるといわれていますが、最近では、活性酸素の有害性が問題になっ ています(DNAの変異、癌の発生など)。
  先生が、30%の過酸化水素など怖くて使えない。という理由は、こういったところからなの でしょうか? お忙しいところ、変な質問で申し訳ありません。

回答  鋭いご考察ありがとうございます。
ご指摘の懸念は確かに持ち合わせております。それともう少し現実的な危惧としては、歯肉 ヤケドの問題、歯質や歯髄への為害作用をより重要視しております。それでも審美に対する 要求がもっと強ければ「危険を冒しても…」という方向に向かうかも知れませんが、歯の健康 を重視する気持ちが強いことが一番の理由かも知れません。

 審美を軽んじる私の価値観を押し付けるものではなく、その存在や処置を否定するものでも ありません。双方の欠点を知った上で選択し、正しい方向に進歩して欲しいと願っております。


返信:Thu Jan 25 1:36:14 Japan 2001
   ありがとうございます。確かに無髄歯のブリーチ後の歯冠破折は、2例ほど 経験しました。C-Eジャンクションあたりに、楔がはいったように、破折していました。DNAの変異な どの問題も、”なきにしもあらず”と先生が、お考えであれば、うちの歯科でも漂白は、疎遠になって いきそうです。”癌になるかも?”といってでも”歯を白くしてくれ”という患者さんは、いないですよね。 ありがとうございました。

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