歯周疾患を根本的な治癒に導く抗菌剤が開発されないのも不思議な話しです。
抗菌剤

質問 日付、時間:Wed Jul 16 22:15:13 Japan 1997    発信地:栃木   氏名: 樋口   職業:衛生士   年齢:?32歳   性別:female 
  ”抗生物質”と”合成抗菌剤”の違いについて教えて下さい。

回答

歯周疾患の進行
歯周疾患の急性炎症は治まっても、根本的な治癒は見込めない
 もともと、抗生物質はアオカビから抽出した天然物質であるのに対して、化学的に 合成したものが“合成……”の由来です。

抗生物質は一般に、細胞壁に作用して蛋白の合成を阻害し合成抗菌剤は、核酸の合成を阻害して 抗菌力を発揮すると言われています。いずれも有害細菌に対して殺菌的に作用(抗生物質の中には 静菌的に働くものもあります)する点では同じです。
合成抗菌剤のほうが、組織の移行性がよく、抗菌スペクトルが広い(有効に作用す る菌種が多い)のが特長です。それと、開発されて間がないために値段が高いのも 特長です。

単純には、値段が高くて良く効くのが合成抗菌剤ですが、私の医院では使ったこと がありません。と言うよりも、使う必要がないと言ったほうが適切です。

歯科領域に限って話しを進めますが、

炎症の成立には、何か原因があって、そこに細菌が存在すれば炎症が起こります。 ある種の薬剤(抗生物質)を使って炎症が治まらない場合、殺菌力が弱いからと考えがちで すが実は原因が除去されていない事の方が多いと思います。 例えば根管内の汚物・歯石など。原因さえ完全に除去できれば、クラッシクな抗生物質で十分 効きます。

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