歯が人間の一生を左右する大切な存在なのは、今も昔も同じこと。食べること
=生きること、であるから当然です。
では、今から1000年前の古代中国では、いったいどうやって自分の歯のケア、口
腔衛生に取り組んでいたのでしょうか。
古代中国の書にこんな記述があります。「朝起き、すぐ口中を漱ぎ、唾を口に満
たし、これを呑み、歯を琢くこと27回、若者のような顔色になり、虫(むし歯)を
去らしめ、歯を固からしめる」と。西洋では審美的な目的とされていた歯磨きが、
東洋ではむしろ、この頃からむし歯など病気の予防手段としてとらえられていた
ようです。
歯磨き道具としては、歯ブラシの役割を房が付いた楊枝が担い、歯磨剤はもっ
ぱら塩。房状になった部分で歯面、歯の裏側を磨き、口を漱ぎ、歯の根元、歯肉
の上と順々に磨いていったそうです。
日本歯科医師会雑誌 第57巻7号 より