フッ化物の応用方法の実際
- 水道水へのフッ化物の添加
アメリカでは現在全人口の62%がフッ素化された水道水を飲用し、世界では約2億1,000万人が
フッ素化された水道水を飲用しています。その結果、50〜70%のウ蝕予防率が得られていると
いわれています。
一方、日本では現在水道水にフッ化物は添加されていません。その理由としては、本来水道水は
清浄であるべきであり、健康を増進することを目的としていないことや、至適濃度の管理が困難で
あることなどの行政的な根拠が挙げられています。さらに、水道水にフッ化物を
添加することのもうひとつの問題点は、飲用する側に選択性がないことです。
- フッ化物の歯面塗布法
歯面塗布法は、歯科医院あるいは保健所で行われるプロフェッショナルケアのひとつで、
萌出直後の乳歯、永久歯に効果的です。臨床では、リン酸酸性フッ化物(APF)が広く応用されて
います。
- フッ化物の洗口法
洗口液としては、フッ化ナトリウム溶液(商品名:ミラノール)がよく使用されています。
30秒間「ブクブク」をした後吐き出させるようにします。また、洗口後30分間は飲食を
しないように注意しましょう。
- フッ化物配合歯磨剤の使用
口腔内のフッ素濃度を保持することで、歯質の強化、再石灰化の促進およびウ蝕原因菌の増殖と
酸産生を阻害するための、
もっとも安価で簡便な方法はフッ化物配合歯磨剤の使用です。
そのウ蝕予防効果はフッ化物添加の水道水の効果より大きともいわれており、
この20年間における先進国の大幅なウ蝕の減少は、とくにこのフッ化物配合歯磨剤
の普及がもっとも大きな要因であると報告されています。
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