読者感想欄
2004年9月24日 12:01
本日、『さらば歯周病』早速読ませていただきました。
小生は大学で細菌学を学んでいる者ですが、素人ながら歯周病についても大きな関
心を持っております。特に20代の後半からツマヨウジによる歯垢の除去を日課にし
て現在62になりますが、一切歯周病の気配がありません。40代の時から歯ブラシ
による清掃は一切行っておらず事実上1日一回ツマヨウジで歯の間だけを清掃するだ
けです。
御著書を拝読して感じたことはツマヨウジによる毎日の清掃が歯石の成長を防止し
ているのかなということです。自分自身の経験から小生個人としては死ぬまで歯周病
に関してならば歯科医に行かなくても大丈夫だと思っております。小生は歯石も歯垢
を基盤に発生すると思っておりますので歯垢を丹念にツマヨウジで除去することは歯
石対策としても理に適っていると思っております。
小生は歯科医でもなく臨床家でもないので個人的に満足する以外方法がありません
が、ぜひ先生のところの熱心な患者さんにツマヨウジによる効果をモニターしていた
だくことをお願い申し上げます。
T医科大学 微生物学 教授:
コメント 河田
ツマヨウジの効果については、ご考察通りだと思います。岡山大学予防歯科の渡邊
教授をはじめ少数ではありますが、爪楊枝一本で歯槽膿漏が治ると豪語されているグ
ループがいます。結果が得られるまでに10年以上の経過観察を要する臨床ゆえに、ど
れほどの成果を挙げているのか詳細は明らかにされておりません。その中で、30余年
の実績を証明される貴重な体験談を聞かせていただいたと感謝いたします。
爪楊枝法といっても、本当に爪楊枝を使うのは原型であって、歯と歯の間、歯と歯
茎の間の汚れを効率良く除去できる独特な歯ブラシを使用しているのが現状のようで
す。
“一般に、歯医者では、爪楊枝は、なるべく使わないで下さい。衛生士学校でもその
ように教育されています。しかしながら、人類史上いや。動物史上もっとも伝統のあ
る、磨き方なのです。いまだに、爪楊枝は、隠れたベストセラーです。”(引用)と
いう見解もあるくらいですので、効果の程はある程度実証されているのでしょう。こ
れを機に、私も臨床に取り入れてみようと思います。
著書の内容にも触れることですが、日本という風土と国民性、そして医療保険シス
テムを考えた場合、どうすれば一番効率良く、できるだけ多くの国民の健康を保つか
を考える必要があると思います。歯槽膿漏の抑制という観点だけでなく、虫歯の早期
発見・早期治療という効果を含めて毎月のメンテナンスを推奨しています。その根底
には、歯医者の治療ほどあてにならないものはないという実体があるからです。「歯
医者さんのやってることは分からん」と昔努めていた病院の内科医に言われたことが
始まりです。歯医者の治療は医学常識からかけ離れているのではないかと…。
2004年9月27日 14:55
楊枝については小生の発見ではありませんし、自分の体を使って長い間実験をして
きたというだけです。実は小生は定年まであと3年という老身ですが、ツマヨウジ一
本で歯周病が予防できたという自分なりの発見が我が生涯最大の細菌学における業績
と自分だけには語っています。
糖尿病の専門家が患者の過食をやめさせないで血糖値をこまめに計れというのも何
か気になることです。専門家は自分の存在理由を確保するために真実から眼をそむけ
るということをしがちなのだと思います。歯周病の場合でもなぜ歯ブラシによる清掃
だけを奨励するのか分からないところです。これに関連して興味深いことがありま
す。当方の研究室で学位を取った歯科医が「自分で試してみたところ、患者を指導し
ている歯ブラシの清掃法の後でツマヨウジを使って歯の間を調べてみると必ず歯垢が
取れてくる。自分が自分で試してもそうなのだから患者が歯垢を取りきれないのは容
易に想像できる」と言っていました。
あまつさえ歯ブラシで取りやすいところに生息している細菌を大量に取り除くと歯
の間に残っている細菌がより豊富な栄養を利用できるようになり、かえって歯周病を
促進するのではないかという仮説さえ立てられます。
実は小生数年前、本を書いたのですが現在絶版になっています。その中の一節に歯
のことを書きましたので後刻コピーをお送りいたしますので参考にしていただければ
幸いです。ツマヨウジに関する体験についてはほかにもお役に立てるかと思います
が,ご連絡いただければ御話できると思います。
先生のますますのご活躍を心から祈念申し上げます。
コメント 河田
「普通に歯磨きをして取れている汚れは20%(根拠あり、以下の数字は根拠なし)、
頑張っても30%程度です。ゼロと20は大きな違いがあるので、30歳でダメになる歯を
50-60歳まで延命することができる。だけどいくら頑張っても所詮70%もの汚れが残っ
ているので歯磨きには限界がある。そこで効率良く汚れを取って目に見える形で延命
させるには毎月の歯石除去」と言うのが私の持論です。最後の部分をツマヨウジに
置き換えれば相応の効果があるということを実践されて証明された訳ですね。
歯に関する記述は大変興味があります。是非見せてください。FAXでも郵送でも結構
です。
〒670-0961 兵庫県姫路市南畝町2-56 河田克之
пF0792-88-4682(FAX兼)
2004年9月22日 10:04
はじめまして。東京在住のN.Nと申します。発売日にたまたま書店で「さらば歯周病」
を見つけ、一気に読ませていただきました。
この夏、2つ目の歯科に通っておりますが、今ひとつ治療方針に納得しておらず、新しい
歯科を探しております。過去に、歯列矯正、歯磨き指導等も受けましたが、それこそ「ち
ょっと気を抜いた」この1−2年に、口の中の環境が悪化しているように思います。ちな
みに今までで神経をとっている歯は3本です。
また、夫の歯の状況も心配です。歯軋りをよくするのと、神経のない歯が8-10本ほどあ
ること、それに歯茎の色がよくないことも心配です。インターネットで、「メンテナンス」、
「予防歯科」をキーワードに検索しておりましたが、今年3件目の歯科になるので、今度こ
そ「当たり」にしたいと思っております。東京で、河田先生のような治療方針の歯科を教え
て頂ければと思い、メールを致しました。
2004年9月27日 8:50
あれから、知人の友人の歯科助手にも「1ヶ月メンテナンス」について聞いてもらうこ
とにしました。彼女は歯のメンテナンスには熱心で、3ヶ月に1回はクリーニングにいって
いるのですが、本当は1ヶ月に一度くらい行きたい、といっていました。本にあった保険
制度の話をすると、「それで辻褄が合う。3ヶ月より早めに行こうと思って予約をいれよ
うとしても、その日はダメと言われる。」と言っていました。
コメント 河田
初日に購入していただいたとは誠に光栄に存知ます。昨晩は共同執筆者の笹倉氏と遅くま
で飲みすぎて、今やっと二日酔いから開放されたところです。
抜髄以降の歯科治療を信じるな。歯槽膿漏治療もあてにするな。初期のむし歯治療とメン
テナンス部分を利用して歯の健康を維持しなさいという趣旨です。残念なことに現状の歯
科界では異端的な発想のようです。この本を機に同志が増えていくことを期待しています
が、今積極的にお勧めできる歯科医院の存在を把握しておりません。ただ一人、東京方面
ではメンテナンスを引き受けてくれるよう頼んでいる歯科医がいますので紹介させていた
だきます。
小山歯科医院
〒135 東京都江東区森下1-15-3 пF03-3633-5668
あなたのご要望に応えられるかどうかわかりませんが、一度行って相談してみて下さい。