
Department of Periodontology, Meikai University School of Dentistry
Katsuyuki KAWADA
またそのほかに、患者の自己管理能やリコールへの態度等による影響も考えられる。
今回は、上述の諸点からみて歯周疾患の治癒経過の認められた症例を中心にその相違について
考察したので報告する。
患者:30歳(初診時)、女性
初診:1982年 9月 3日
主訴:7」の疼痛
全身既往歴:特記事項なし
治療経過:
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| 図1.初診時 1982年9月3日 21│抜髄、MTM、咬合調整、連結固定 |
図2.術後11年 1993年2月3日 メインテナンス中、経過良好 |
患者:46歳(初診時)、男性
初診:1983年 6月30日
主訴:4」の腫脹と疼痛
全身既往歴:特記事項なし
治療経過:
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| 図3.初診時 1983年6月30日 4│抜歯、653│抜髄の上Fop施行 |
図4.7年後 1990年8月16日 「6 抜歯(Fop術後3年、予後不良) |
今回の症例はいずれも当初メインテナンスの重要性が理解されず、それがためにリコールにも
応ぜず疾患が更に進行したものと考えられるが、その後担当医の更なる指導によって
セルフコントロールの意義を認識しリコールに対応できるようになり歯周組織の健康維持が
果たされている。
一方そのなかにあって手術を行わなかった【症例1】の2」と、手術を行った
【症例2】の653│がいずれも良好な結果を得ている反面、
【症例2】の「6が術後3年で抜歯に至った事実に注目している。
今回の症例において同一口腔内で歯周疾患の予後に差が認められる理由の1つに歯髄の有無による
歯質の相違等による影響が考えられる。今回はこの点についても併せて考察し報告したい。